こちらのサイトはクラシックコンサートチケット・ロシアの民芸品マトリョーシカを販売するサイトです。

ヒューストン・バレエ 「白鳥の湖」 ko13

ヒューストン・バレエ
「白鳥の湖」

全米屈指の実力を誇り、日本でも注目を集める
ヒューストン・バレエが、沈黙を破り遂に日本初上陸!


●全米屈指のバレエ団
 ヒューストン・バレエは、テキサス州ヒューストンに本拠地を持つアメリカ有数のバレエ団である。地元観客に親しまれながら地歩を固め、やがて、アメリカの最も優れたバレエ団として知られるアメリカン・バレエ・シアター、ニューヨーク・シティ・バレエ、サンフランシスコ・バレエと肩を並べる、豊富なレパートリーと優れたダンサーを擁するビッグ・カンパニーに成長を遂げた。
 その立役者は、1976年に芸術監督に就任したベン・スティーヴンソンだ。自身およびケネス・マクミラン他による全幕作品と古典の上演に力を入れ、アメリカが誇る振付家ジョージ・バランシンやジェローム・ロビンスの作品、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス他の現代作品にも取り組み、ハイブリッドなレパートリーを築き上げた。
 2003年にオーストラリア・バレエ出身のスタントン・ウェルチがバレエ団を引き継ぐと、上演作品はさらに現代性を増すが、全幕作品は同団の基盤であり続けている。
●来日公演「白鳥の湖」の特徴
 日本公演の演目は、ウェルチが2006年に発表した『白鳥の湖』。プティパとイワーノフの原典に独自の改訂を加えた異色作である。
 ウェルチ版のオデット姫は従来の設定は踏襲しつつ、場面によってはドレスを身につけ、場面によってはチュチュ姿で舞う。二種類の衣装を用いて、彼女が乙女なのか白鳥なのかを観客に意識させながら、本版ならではの緊迫したドラマが展開する。男性群舞や民族舞踊では、プティパ=イワーノフ版に基づく振付とは一線を画する躍動感に目を奪われる。ロシアのバレエとも英国のバレエとも異なる、アメリカ特有のダイナミックなスピード感がそこに具現されている。ぜひとも劇場で体感したいものだ。
●華々しく活躍をする多彩な日本人ダンサーたち
 団員の顔ぶれは多様で、アメリカ国内外から多くの逸材を迎えている。プリンシパルの加治屋百合子は、アメリカン・バレエ・シアターを経て2014年に入団。精緻なテクニックと細やかな感情表現、華やかな存在感を併せ持ち、叙情的な役柄やドラマチックな役柄に定評がある。2020年、コロナ禍の影響によりバレエ団が一時休止すると、日本人アーティストを支援する活動を立ち上げ、収益金を全て寄附した。国際的なキャリアと日本バレエ界への貢献が評価され、2020年度の芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。
 もう一人の日本人プリンシパル、吉山 シャール ルイ・アンドレは、古典演目のみならず多彩な作品に主演。2007年ローザンヌ国際バレエコンクールでコンテンポラリー・ダンス賞を受賞したように、研ぎ澄まされた現代作品をも得意とする、男性ダンサーのエースである。
 ファッション界でも注目されている飯島望未(現在Kバレエ・カンパニー所属)や、新国立劇場のファースト・ソリストとして将来を嘱望されている速水渉悟のように、ヒューストン・バレエで踊った経験を糧に活躍の場を広げている元団員もいる。

●幻のバレエ団がついに初来日!期待される日本公演
 日本と幾つもの接点を持ちながらも〈幻〉だったヒューストン・バレエが、今秋、初来日を果たす。今回上演される『白鳥の湖』では、加治屋百合子と同団の屋台骨を支える生え抜きプリンシパル、コナー・ウォルシュなどが公演ごとに主演予定だという。ヒューストン・バレエの〈いま〉の姿をぜひとも見届けたい。    上野房子(ダンス評論家)

上演演目
王道の魅力を継承しながらも、芸術監督スタントン・ウェルチが仕掛ける新たな感動。
心理描写で魅せるドラマティックな展開と、音楽性に富んだダンスシーンで紡ぐ、必見のプロダクション!
「白鳥の湖」
振付:S.ウェルチ 原振付:M.プティパ、L.イワノフ 作曲:P.チャイコフスキー
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー


<あらすじ>
成人を迎えたジークフリート王子は、舞踏会で結婚相手を選ばなくてはいけない。その現実を受け止めきれず、憂鬱な気持ちを晴らすため夜の森へ出かけると、美しい乙女オデットに出会う。二人は互いに惹かれあい、恋に落ちるが、悪の騎士ロットバルトによって、オデットは白鳥の姿に変えられてしまう。王子は真実の愛を誓い、彼女にかけられた魔法を解こうとするが、ロットバルトとオデットそっくりの魅惑の乙女オディールによって試される―。乙女と白鳥の対比によって繰り広げられる、ドラマティックな展開と、高揚感誘う見事なダンスシーンもお楽しみください。

年間150回以上の舞台鑑賞をするライター森菜穂美さんが語る
ここがおもしろい!ヒューストン・バレエ『白鳥の湖』
全米屈指のバレエ団であるヒューストン・バレエの初来日公演。なぜ『白鳥の湖』なのか、と思った方も多いかもしれませんが、この白鳥は一味違います。芸術監督であるスタントン・ウェルチの振付で、今までに観たことがない大胆でめくるめく展開と、人間心理の深層に迫った陰影のあるドラマティックさで群を抜いています。これまで数ある『白鳥の湖』の舞台を観てきて、またコロナ禍には配信でも、様々な『白鳥の湖』の映像を観て比べてきた方もきっと、驚愕し、興奮し、そして楽しめることでしょう。
クリムトを思わせる舞台美術や重厚で華麗な衣装などデザインもゴージャスです。全体的にダンスの分量が多く、メリハリのある演出で一瞬も退屈する暇を与えない。エンタメの国アメリカのバレエ団ならではの『白鳥の湖』です。

驚きと衝撃のストーリー展開は、乙女の姿のオデット姫が導く
プロローグで乙女の姿をしているオデット姫が白鳥に変えられてしまう場面がある『白鳥の湖』はブルメイステル版などがありますが、この版では、昼間は白鳥の姿、夜は乙女の姿に戻るという設定です。この乙女の姿のオデットがいくつかの重要な場面で登場して、物語を引っ張っていきます。王子が一目惚れするのは、儚げな乙女の姿をしているオデット姫で、その姫がロットバルトの魔力で白鳥に姿を変えられ王子の前に登場する場面が鮮烈です。さらにオディールの方も、登場の場面では黒鳥でなく、エレガントな魔性の女として現れます。 主演のバレリーナは、いわば4つの役を演じ分けることになり、その演じ分けの巧みさも見どころの一つです。
ロングドレスに長い髪を垂らしたファム・ファタル的なオデット姫の姿は、英国のラファエル前派の画家、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの幻想的な名画「シャロットの女」にインスピレーションを得ています。裏切られたオデットが、許しを乞う王子と踊る深い悲しみのパ・ド・ドゥは、『白鳥の湖』とは思えないような濃密なものです。

花嫁候補たちが1幕にも登場、この役を踊るバレリーナたちにも注目
ウェルチ版『白鳥の湖』のもう一つの特徴は、従来版で一般的なパ・ド・トロワがなく、4人の花嫁候補の王女たちが1幕からヴァリエーションを踊ることです。パ・ド・トロワの曲だけでなく、チャイコフスキー・パ・ド・ドゥの曲なども使って、彼女たちのソロや、王子、さらには男性ダンサーたちを従えたダイナミックなダンスが繰り広げられ、「白鳥の湖の1幕は面白くない」という先入観を覆してくれます。そして花嫁候補たちは、2幕でも各国の踊りで登場し、ポワントで次々と踊ります。次はどんな踊りが見られるのかな?とワクワクしながら観られます。ロットバルトの手下として現れる4羽の黒鳥たちがもたらす劇的な効果にも注目してください。

ヒューストン・バレエの誇る男性ダンサーたちが大活躍
スタントン・ウェルチは、男性ダンサーの振付に定評があります。王子の見せ場がたくさんあるのは言うまでもありませんが、この『白鳥の湖』では1幕ワルツの群舞もすべて男性ダンサーです。華やかでダイナミックな跳躍がたっぷり詰め込まれていて、最初から見応え十分です。2幕の各国の踊りでも、花嫁候補が率いるダンサーたちはすべて男性で、このカンパニーの男性ダンサーの充実ぶりに驚かされるはず。ロットバルトは、湖畔の場面ではスタイリッシュな甲冑を着た騎士の姿で、同じく甲冑姿の手下たちを引き連れています。オディールのエスコートとして登場する際には、マシュー・ボーン版『白鳥の湖』のザ・ストレンジャーばりのセクシーな紳士として現れ、花嫁候補たちや女王を誘惑します。バレエを観るのが初めての人でも楽しめる『白鳥の湖』として話題を呼ぶことは間違いありません。

ヒューストン・バレエのウェルチ版『白鳥の湖』は、観終わったらすぐに誰かに感想を共有したくなるような、バレエの楽しさと美しさ、興奮が詰まったプロダクションです。オーソドックスなイワーノフ版をベースにしつつも、群舞の場面をソロに変えるなど変化をつけて意外性が楽しめる1幕の展開、誰もが目を見張るだろうドラマティックで衝撃的な2幕の幕切れ、そして胸を締め付けられるような劇的なクライマックスと終幕に圧倒されます。優れたテクニックと豊かな音楽性、表現力を備えたソリストたち、脚が強くて生き生きとしながらも抒情性も備えたコール・ド・バレエとダンサーも世界トップレベル。日本が誇る世界のプリマ・バレリーナ、今が充実期の加治屋百合子の出演も期待され、この秋見逃せない公演です。    森 菜穂美(もりなおみ) ダンスライター、批評家、翻訳

出演予定キャスト ※2022年9月 変更になる可能性もございます、予めご了承ください。
10月29日(土)12:00開演 ベッケイン・シスク&チェイス・オコーネル
10月29日(土)17:00開演 加治屋百合子&コナー・ウォルシュ
10月30日(日)12:00開演 サラ・レイン&吉山シャール ルイ・アンドレ
10月30日(日)17:00開演 加治屋百合子&コナー・ウォルシュ










◆◆会員価格あり◆◆
(会員登録・ログイン後に会員価格が表示されます。)

【お支払方法】
・カード決済
・銀行振込
・代引引換(ゆうパック)が可能となります。

【チケットの郵送について】
・お支払い確認後、チケット郵送をさせていただきます。(代引引換除く)
チケット郵送期間:お支払い確認日から約2週間前後でお届けいたします。(予定)
※お支払い確認について、クレジット・銀行振込は当日または次の日となります。
※代引き引換は、申込日がお支払い確認日となります。

【ご注意事項】
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※営利目的の転売は禁止です。
※お席は指定できません。配席は主催者に一任いただきます。
※演目・出演者は変更になる場合がございます。
※チケット郵送のため別途700円手数料が必要となります。(代引手数料+260円 合計 960円)

22,000円(内税)

定価 22,000円(内税)

  • 日程
購入枚数

おすすめ商品